TOEICでは、何らかの特典として料金が免除される場面が良く見られます。その時に出てくるのが”exempt ”と”waive”の2つの単語です。
「免除するってことだよね」と意味は知っていても、使い分けが分かっていない人が意外といるのではないでしょうか?
それぞれ違いや使い分けを詳しく調べてみました。
ぜひご覧ください!
▼「TOEIC L&R TEST 990点獲得 Part 5 & 6 難問模試」を解いていて気付いた内容をお届けします。
難しいですが、面白い問題が多くてやっていて楽しい問題集です。
exempt:動詞「免除する」/形容詞「免除された」
exemptには動詞と形容詞2つの品詞があります。
「彼は入会金を免除された」を英訳してみると…
- He is exempted from the admission fee.(exemptは動詞)
- He is exempt from the admission fee.(exemptは形容詞)
fromの後ろに免除されたもの(入会金)が来るのがポイントです。
「○○を免除された」は
be exempted from○○ または be ecempt from○○
waive:動詞「(権利・請求権を)を放棄する」
waiveの意味は
- (権利・請求権など)を放棄する
- (要求など)を差し控える
- (処罰などを)を延期する
意外なことに、「免除する」という意味は載っていませんでした。
では、さっきと同じように「彼は入会金を免除された」の英訳を考えてみましょう。
「彼は入会金を免除された」は「施設が彼に対して入会金を請求する権利を放棄した」と言い換えられるので
- The facility waived his admission fee(施設は彼の入会金を放棄した)
Heを主語にして書き換えると…
- His admission fee was waved.(彼の入会金は放棄された=彼は入会金を免除された)
「彼の入会金は放棄された」は「彼が入会金を払わなくて良くなった」、
つまり「彼は入会金を免除された」ということになります。
waiveそのものに「免除する」という意味はなく、受動態にすることで何が放棄されたか(=免除されたか)を示すことができる
という点がポイントです。
- waveの意味は(権利・請求権など)を放棄する
- "○○ is waved"で「○○が免除された」という意味を示す
まとめ
「○○を免除する」は
exemptの場合:S is exempt from ○○.
waiveの場合:○○ is waived.
となります。
免除されるものがexemptならfromの後ろに、waiveなら、主語に来るのがポイントですね。
990点獲得 Part 5 & 6 難問模試の問題を見てみよう!
最後に、exemptとwaiveの違いを考えるきっかけになった問題をご紹介します。
At Casabe Cooking Studio,those who got referred by existing members are _____from the admission fee.
(A)waived
(C)exempt
(B,Dの選択肢は省略)
空所のうしろにfromがある!
→fromとともに使われる用法があるのはexempt
→答えは(C)exempt!
と考えるのが王道ですが
「who got referred by existing members(既存のメンバーに紹介された人)」が主語になっている
→(A)waivedが答えなら、免除されるものが主語になるはず
→じゃあ答えは(C)exempt!
と考えることもできますね。
今まで見逃していたことを考えるきっかけをくれる問題でした。
▼こちらの記事でも「TOEIC L&R TEST 990点獲得 Part 5 & 6 難問模試」で気づいたことを書いてます