私はTOEICのリスニングの中で一番Part2が苦手です。
次に苦手なのがPart1。というわけで「TOEICR L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240 」で学習してみました。
「TOEICR L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240」 ってどんな本?
著者はおなじみの森田鉄也先生。
主に下記の2部構成になっています。
ドリル1~10
ドリル1つにつき、Part1:4問、Part2:15問、Part2のうち3問を使った穴埋めディクテーションがセットになっています。
演習1,2
それぞれの演習はPart2のみ25問で構成されています。演習2は難問揃いです。
やってみた感想:難しい!
難しいです。1つのドリルにつき、正答率は低いものでは85%くらいでした。
特にPart2のPart2の間接的な応答(この本はどこで買ったのですか?→それは私のではありません、的な問題)は非常に攻めた内容になっています。モリテツ先生は「行間を読む」とおっしゃっていますが、「そこまでは読めない!」と思う問題がいくつもありました。
やってみて実感したのは「自分がものにできていない単語、表現は聞き取れない」は真理だということ。この本では「過去に出た難単語を散りばめました」とのことで、かなり歯ごたえがある問題ばかりでした。
また、自分の弱点として「時制や代名詞の聞き取りがおろそかになっている」という点が把握できました。普通の問題集は時制や代名詞まで聞き取れなくても正解できる問題が多いですが、この本ではそうはいきません。
こんな人におすすめ
公式問題集のPart1,2では物足りない
Part1,2の難問に対応できるようになりたい
800点以上あるけどPart1,2に苦手意識がある
という人におすすめです。
600点未満の人は手を出さないほうが良いです。Part1はともかく、Part2はキツいはず。
良いところ
なんとなく消去法で解くから抜け出せる
よくわかってなかったけど、消去法で絞り込んだら正解できた…という経験をしたことのある方は多いと思います。実際、Part2は消去法でなんとなく答えを導くことができる問題が多いです。
しかし、この本では「これはないだろう」という選択肢を排除しても2つ残ってしまう場合が多かったです。必然的に、細かいところまで聞く必要が出てきます。
集中して細かいところを聞き取ろうとする癖がつく
「どうせ消去法で解けるでしょ」と思うと聞き取りが適当になってしまうのですが、この本はそれでは解けません。
集中して聞き取ろうとする姿勢を鍛えるのに役立つと思いました。
覚えていない表現をあぶりだすことができる
標準レベルの問題集では、「これ知らない!」という表現や単語に出会う頻度が減ってきましたが、最近の公開テストでは知らない単語に遭遇し「今なんて言った?!」となることもしばしば。
「過去に出た難単語を散りばめました」とある通り、まだまだ覚えられていない表現・単語を洗い出すことができたのはよかったです。
イマイチなところ
Part1の写真が分かりづらい
すべての写真は森田先生ご自身が海外で撮影されたもので、TOEICらしい写真にこだわった、とのこと。ですがごめんなさい!写真の質はイマイチだと思いました。
話の対象人物の映りが小さくて、何をしているのか、何を持っているのかが分かりにくいんです。「見ようによってはこれも〇かも?」と思って間違えた問題がちらほらありました。
話者の国籍が書いてない
「本番と同様の4か国5人のナレーターによる240問で実力養成を。」とのことですが、どの問題がどの話者なのか、本文には記載がありません。
1人めちゃくちゃ聞き取りにくい女性がいるんですよね。おそらくイギリス人だと思うのですが、テキストに国籍の記載があるともっといいなぁと思いました。
まとめ
難点もあるにはありますが、公式問題集のPart1,2に物足りなさを感じている人にはもってこいの問題集です。
特急シリーズはコンパクトなので、さっと取り出して取り組める点も◎
おすすめです!